私が切り絵を始めた訳~芸術療法とは~

Reiko.K 切り絵 狼 切り絵

こんにちは、Reiko.Kです。

今回は私事ではありますが、私が切り絵を始めたきっかけについてお話ししたいと思います。

娘が病気に、そして「芸術療法」という道へ

過保護に育てた一人娘

私には一人娘がいます。

自分でいうのもなんですが、一人娘ゆえにかなり過保護に育ててしまったと反省しています。

娘は甘えたところもあるものの、どこか意地を通すような所がある子に育ちました。

そんな娘が社会に出て働き始めました。

始めはとても順調でした。

真面目に働き、徐々に上司の評価も上がりそれに伴い役職もあがり、いわゆる中間管理職と呼ばれる社員になりました。

管理職になってからも娘は頑張って働き続けました。

しかし、私の目から見てもその頃は働きすぎでした。

毎日サービス残業をし、休日も出社していました。

しかしその頃の私にはそれがダメな事であることに気が付きませんでした。

そしてある日突然、娘は破綻しました。

娘が「うつ病」に

ある日突然娘は自傷行為に走りました。

幸いひどい傷が残るほどのものではなかったのですが、異常事態なのは明らかでした。

食欲もなくなり、発する言葉も「死にたい」という言葉ばかり。

もうこれは私の手に負えないと思った私は、娘を精神科の病院へ連れて行きました。そこで下された診断が「うつ病」でした。

この診断が下ってから今までの事を振り返ると一言でいうならまさに「地獄」でした。

詳細は省きますが、毎日いつ自殺するかわからない娘を監視し、そばで見守っていても「死にたい」「生まれてこなければよかった」などの、かなり親としては苦しい数々のネガティブな発言を受け続ける日々。

今思えば娘を看病しながら私の心もどんどんすり減っていったのだと思います。

私もいつしか「娘にいつか殺されるかも」「娘は死ぬかも」と思うようになりました。

そんな暗い日々の中、ある日テレビで紹介されていたのが「切り絵」でした。

私にとって救いとなった「切り絵」

その切り絵はある有名な切り絵作家さんが製作された物でした。

素晴らしく繊細で精緻なものだったのですが、なぜかその時の私には「これなら私にもできる!」と思ったのです。

それからすぐに私は切り絵をするために必要と思えるものを買いに行きました。

でも今となってはすごくいい加減な道具だったと思います。

なにせ切るためのカッターも100均のカッターでしたから。

そして調子のいい時を見計らい、もともとイラストなどを描いていた経験のある娘に切り絵用の図案を描いてもらいました。この「描く」という行為、これは娘にとっても良かったんだと思います。

さて、図案が出来上がりました。

しかし私はすぐに後悔することとなります。

娘の描いた図案は初心者向きではなかったのです。

細かい花のアーチや、細い線の多い細かな人物画。今でもあれは切り絵を初めて切る人が切る図案とは思いません。

しかし、私はそれを根気良く切っていきました。

そして「切る」ことに集中しているとき、私は今までの苦闘の日々を一時でも忘れることができ、そしてそれは切っていない時でも少しの心のゆとりを持たせてくれたのです。

64歳にして始めた切り絵が自分にとってのライフワークとなった瞬間でした。

「芸術療法」という心理療法

後で知ったのですが、絵や音楽などその人の表現するものを通してこころの在り方を理解し、そこから問題解決の糸口を見出してゆく、という「芸術療法」という心理療法があるそうです。

私の「切り絵」も、娘が描いてくれた「図案」も思えば芸術療法の一環だったのかもしれません。

ただ、私はプロの臨床心理士さんではないので、この方法が本当に芸術療法なのかは断定できません。でも確かに「切り絵」を始めてからは私の心が軽くなっていったのです。

そして娘もそんな私の姿を見るうちに症状がだんだんと良くなっていきました。

今ではまだリハビリのようなものではありますが、また以前の様に会社員として働けるまでには回復しました。

どんな状況からでも何歳からでもチャレンジはできます。

皆さんも「切り絵」でもいいし他の事でもいい、何かにチャレンジしてみてください!

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